こんにちは、たまべいです。
先月に東京調布市の住宅街の道路が一部陥没した事故がありました。
その地下で外環道トンネルの掘削作業が行われていますが、因果関係はいまだ不明です。
掘削作業をしているネクスコ東日本が調べている最中ですが、現場近くをボーリング検査をして、先日新たに2か所空洞を見つけたと報道がありました。
2か所ともトンネル工事のルート上で見つかっており、報道によると両方とも地表から4mの深さで、1つ目は4m×高3m×長さ30m、2つ目は3m×高さ4m×長さ27mの空洞です。
結構大きいですね。
ネクスコ東日本は空洞箇所は早急に充填作業をするとのことです。
トンネルの掘削は地表から40mほどの深さで進めており、空洞との関係は分かりませんが、近隣住民にとっては心配なことだと思います。
今の所、死傷者が出たり大きな事故になっていないのが幸いですね。
掘削作業がトリガーになった可能性はまだ否定出来ませんが、その土地の特性もあるのではと感じています。
その現場近くに入間川(いりまがわ)という河川があり、上流の方は暗渠になっていますが、途中から開渠になり、まだ水の流れが生きています。
そして土地の形状も周りに比べてやや低地になっています。
甲州街道を都心からつつじヶ丘方面(事故現場付近)に来ると、土地が下がっているのが分かります。
しかし調布市のハザードマップで確認すると、入間川に沿ってハザードエリアに色が塗られていますが、空洞箇所はハザードエリアにギリギリ掛かっていないんですね。
これには驚きました。
こうしてみると、ハザードマップでも予測できない新たなタイプのハザード箇所が出てきてしまった感じがします。
ちなみにですが、入間川は下方で野川と合流して、野川はさらに下方で大河川の多摩川に合流しています。
外環トンネル工事は東名ジャンクション方面から、世田谷区の野川沿を掘り進んで調布市に来ています。
世田谷区のハザードマップを確認すると、当該工事のトンネル上はハザードエリアに掛かっている所が多いですので、あらかじめ注意することが出来ますね。
世田谷区内のトンネルは成城町の一部を通過しています。
高級住宅街の成城ですが、成城は1丁目から9丁目まであり、高台から野川沿いまで結構広範囲にわたります。
遠方でこの辺りに土地勘のない方は「成城」というブランド名だけで、購入の判断はしないようにして下さいね。
もちろん一考して良いと判断したら、購入して下さい。
住環境は良いですし、もしインターチェンジが出来れば利便性はかなり上がりますし、小田急線の成城学園前駅は急行が停まりますので。
今年度より、宅建業法が改正され不動産取引の際にハザードマップにおける対象物件の説明が義務化されました。
しかし今回の調布市で見つかったほど大きな空洞かは分かりませんが、全国各地で、主に都市部で多いですが、インフラの老築化による道路陥没が頻発しています。
こういった空洞はハザードマップには載っていません。
これをいちいち予測して行くのは不可能ですが、やはり水が集まりやすいエリア(地形)は、液状化しやすい=空洞が生まれやすいという意味で、あらかじめ避けた方がいいかと思います。


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