こんにちは。主婦大家のたまべいです。
売買契約締結時の重要事項説明は難しいですが、きちんと確認しながら説明をうけなければいけませんよ、というお話です。
以前に私の身内が中古戸建を購入した際に実際にあった話です。
いざ契約が終わり、引っ越しの前にリフォームを始めようとなり、市の水道局に開栓依頼の連絡したら、「公営水道と繋がっていません。前所有者は使っていませんでした」と言われ???。
中古とはいえごく普通の一軒家で台所や風呂もあり、ご家族で生活していたようでしたが、水道がないってどういう事???
水道局が詳細を調べて下さった話によると、前所有者様は確かに市の指定業者にきちんと料金を払って、水道管の工事を依頼していたそうです。
ですが、その工事を請け負った水道業者が倒産して、工事が完了しないまま(工事完了の届け出が未提出)だったようです。
どうやって前所有者が水を引いていたのかは謎ですが、それ以前はその一帯は井戸水を使っていたようなので、それを使っていたか、公営水道を無料で?使っていたのかは分かりません。
しかし、このままでは公営水道が使えないので、どうにかしなくてはなりません。
公営水道を設置するには、市の指定業者に依頼しなくてはいけないそうで、大体の予算を水道局の方に聞いたら、引込管の長さや太さにもよるが、お宅の所なら10~20万円位と言われたそうです。
もしかしたら、工事は終わっていて、届け出をしていないだけなのかもしれませんが、一応、指定業者経由で水道開設の申請をしなくてはならないようです。
私は困っていた身内から相談を受け、一緒に重説を確認する事にしました。
設備状況の項目で上水道は(飲用水)は公営水道となっていました。
前面道路配管 有、敷地内引込管 有、施設の設備予定及び負担金等 無、と説明を受けたとのことです。
これは説明が事実と違い、違反になるので、仲介した不動産会社と掛け合った方がいいよと促しました。
電話で仲介業者に説明したら、詳細を確認して折り返しますと言われたそうですが、中々返信がなかったそうです。
言った言わないの話になっても困るので、メールでやりとりした方かいいよとアドバイスして、暫くしたら返信があったそうですが、お詫びの文言だけだったようです。
そこで、はっきり、
・ライフラインの説明に虚偽があったのは、重要事項説明違反にあたる旨。
・売主か仲介業者の方で、説明を受けた通りに公営水道を使える状態にして欲しい旨。
を伝えるようアドバイスしました。
その後、仲介業者の負担で公営水道への開栓工事をして下さることになり、一件落着しました。
なんでも、仲介業者も家の外回りに公営水道の栓があったので、てっきり使用されてると思っていたとの事です。
今回の場合は仲介業者は悪意はなかったと思われますが、こちらからはっきり主張しなければ、うやむやに流されてしまった可能性大です。
仲介を担当する方も、思い込まずにいちいち役所に確認しなくてはいけないと、勉強になったことと思います。
それと同時に改めて「重要事項説明書」の重要性を理解しました。
説明を受ける側も疑問に思った事は、遠慮しないで聞く姿勢が大事だと思います。
こんなこともあるんだと参考にまでに。

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